弊社代表 仙波修が、中国バス協会事故防止対策委員会総会で講師を務めました。

2017年2月23日に広島県広島市ホテルニューヒロデンで開催された、第54回中国バス協会事故防止対策委員会総会において、弊社代表仙波修が講師として登壇し「目指せ、健康運転!~全ての安全は、健康運転から始まる~」と題した講演を行いました。

増え続けるバスドライバーの健康起因事故、頻発する睡眠起因事故に関して、SAS簡易検査や衝突防止システムなど、様々な対策が講じられる中で、最も重要なのは、眠くなってからの水際対策ではなく、未然防止ステージで、運転中に眠くならない良質な睡眠をとれるようにすることであり、睡眠は心身の健康の源であり、良い睡眠が健康運転に繋がると訴えました。

講演では、JTBで実施したバスドライバー・ワークショップでの「ヒヤリハット事例」や、バス会社と一般企業の睡眠アンケート分析結果などを具体的に示し、睡眠起因事故リスクの見える化の重要性や、バスドライバーの睡眠習慣の乱れ、SAS(睡眠時無呼吸症)以上に事故リスク要因になるSWD(交代制勤務障害)について説明。

昨年改正された労働安全衛生法において、ストレスチェックが法令義務付け化されたことや、経済産業省が掲げる「健康経営」で提示されたプレゼンティーイズム(業務パフォーマンス指標)で、睡眠不調が企業に大きな損失を齎すことにも言及し、睡眠改善によるバス会社の4つのメリット
1.健康・睡眠起因のヒューマンエラーによる交通事故や労災事故リスクを軽減するリスクマネジメント対策として

2.ストレス耐性を高め、ポジティブで元気な心を養う、ストレスチェック以降のメンタルヘルス対策として

3.社員のプレゼンティーイズムを改善し、組織や従業員のパフォーマンスを向上する健康経営施策として

4.免疫力や抵抗力を高め、病気になりにくい身体を作るフィジカル面での健康維持・促進対策として

を掲げ、睡眠の大切さや生活習慣の改善ノウハウを理解して貰いました。

また、運行中のバスドライバーによるポケモンGOなど、スマホ使用にも触れ、プロドライバーの教育の重要性と、社内教育の限界、教育体系の見直しの必要性についても、バス業界全体の課題として提起しました。